こんにちは!先日、大手スポーツクラブに勤めているトレーナーさんがアップスに来る機会があり、「ここの会員さんは、みんなトレーニングメニューにそって一生懸命にトレーニングするんですね。」と驚いていました。大手ジムは娯楽施設のように色々なマシンや様々なレッスンがあり、飽きさせない施設づくりをしています。私も1年間大型店舗がどんなものか働いてみた事がありますが、長時間お喋りしていたり、ただマッサージマシンに乗ってる人を多く見かけました。プールでアクアウォークだけする人、お風呂やサウナだけに入りにくる人も沢山いました(笑) どこのジムも、何をやっていいか判らない人達で溢れています。
さて、志高く入ったつもりのスポーツクラブ。なんでそんなふうになってしまったのでしょうか?今回はそんなお話です。
先ず、お話しなければいけないのが一般的なジムの継続率です。 はじめて3ヶ月続けられる人が40%以下、1年続けられる人は僅か4%程度です。 ちなみに1年続ける事が出来た人は略トレーニング習慣が付いているのでそのままトレーニングを持続する事が可能です。
大手ジムもこれは分かっていて、入会して3カ月は会員様が路頭に迷わないよう「至れり尽くせり」のシステムを導入しています。しかし、成果はさっぱりです。何故でしょう?
昔、大手に勤めていた私が50代後半男性会員様にそのシステムを使い、指導していた時に言われた事が全てを物語っています。
(システムとは入会から3カ月間、毎月1回トレーニングマシンのメニューの進捗状況をマニュアルに沿って確認するという簡易的なものでした。)
私:「さて、入会して3カ月経ちますが、ウェイトの選択はどうなってますか?」
会員様:「はい?最初から変えてませんが、何か?」
私:「わかりました。それではいつもやってるメニューを1つづつやってみましょう」
会員様に詳しくウェイトの選択には法則がある事、最低でも1カ月ごとに見直さなければならない事、など伝えました。
会員様は、最後にジムの公認トレーナーの写真が飾ってある所まで行き、
会員様:「平澤さんはここに載ってませんが、なんでそんなに詳しいんですか?」と尋ねました。
私:「僕はトレーナーの資格は持ってますが、このジムが発行している資格を持ってないので載せてもらえないんですよ。」
会員様:「そんなのおかしいですね。詳しい人が教えてくれなきゃ、トレーニングできませんよ。」
それっきりその方は見かけなくなりました。
空前のフィットネスブームと言われている昨今ですが、大量に人を入会させて人件費をかけずに儲けるシステムは今も昔もかわりません。そして一番お金と時間が掛かるのが、人材育成。おかしな話ですが、どんなフィットネス企業も、ココは面倒なので必ず省きます。
企業は自ら、安い賃金でバイトを雇い、簡単な研修や、誰でも受かる試験/資格を自社で作り、即席トレーナーに指導させ、フィットネス難民を量産させる仕組みを作っているのです。
※ 迷うという事は進もうと頑張っている証拠でもあります。
そしてトレーニングが続かなかった皆さんは悪くありません。
そんな頑張っている人達を助ける職業がパーソナルトレーナーだとアップスフィットネスクラブは考えます。
皆さんは、ジムで「何しようかな?」って迷った事ありませんか?
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