こんにちは。店長の知り合いに面白いイベントを主催されている山原さんという方がいます。主にオートバイのイベントを主催されているのですが、年に一度、地獄のような自転車イベントを開催します。その名も「ラリークランキング」。第一回に参加した店長はコテンパンにヤられ、「日本にこんな過酷なイベントがあるのか?」とちょっと嬉しくなったのをハッキリと覚えています(笑)
前回序盤の写真。装備、自転車ともなめた仕様ですwww
2022年の5回大会は出ようと決めていたのでトレーニングを含め下準備をしっかりやりました。先ず、自転車は出来るだけ長距離を休まず、走るようにしました。大会3カ月前からは本番車(マウンテンバイク)を使い坂道を上るトレーニングをしました。勿論、弱い筋肉や、バランスが悪い筋肉は半年かけて積極的に鍛えるようにしました。
少し心配だったのが、前日は21時まで仕事でそれから現地まで行き車中泊し、睡眠不足のなか、本来のパフォーマンスが発揮できるか?でした。当日夜中の3時受付、5時スタートですが、ギリギリまで睡眠、4時15分頃現地入りしました。ラリークランキングは地図を見ながら進めるイベント。当日会場でコマ図なるものを渡され、それを自分の機材にセットしてスタートラインに並ばなければなりません。店長のゼッケンは10番。コマ図の作り方がイマイチわからず時間がかかり最後尾スタートになってしまいました(笑)
ブリーフィングの様子。今年もナメた格好で出させてもらいました(笑)
スタートラインで山原さんにゴリラネタを振られ「ウホウホ」言いながらスタート。前の選手を追いかけます。地図を確認すると「あれ?」何故か2ページ目に飛んでいました。曲がるトコロが分からない店長は、前を走ってる選手に事情を話し、一緒に走る事にして頂きました。夜が明けてきた頃にはダラダラと曲がりくねった道を登っていました。疲れ果てて止まってる選手をチラホラと見かけるようになりました。
「あ~前回は30km地点で大腿直筋が攣ってえらい事になったんだよな~」と脱落者を横目にニヤけながら漕ぎ続けます。そのうち7~8人の集団になりドンドン怪しい道を進んで行きました。ここで滑落する人を見て大笑い。まぁ止まると分かってたから大笑いできたんですが。
写真中央は通称「のび太君」勝手に呼ばせて貰ってます。第一回では俺に続くナメた格好でしかもクロスバイクで参戦。以来毎年参加されているそうです♪バイク、ウェアともグレードアップしていて驚きました。
「あ~ココ去年も通ったわ。こっちこっち」言われるがままに進むと崖崩れ(笑) 皆で引き返しとんでもない崖を登る羽目に…あまりの急斜面に皆さん尻込みしてるので、店長が先に登り自転車と人を引き上げる事にしました。4台自転車引き上げると「後は自分達でやりまーす」と言ってくれたので先に進む事にしました。ココからは4人(3人組に入れて貰いました)で暫く走りました。マザー牧場へ続く長―い登り。何の苦も無くクリア。そのうち2人が遅れだします。3人はコンビニで暫く休むとの事なのでコマ図をまき直しお礼をいい先を急ぐ事にしました。チェックポイント1に着いたのが11時半。とんでもなく遅いです。ていうか完走は絶対無理な時間帯でした。ジムの会員さんのU田さんは40分前に通過した事をここで確認。「こりゃ立場上追いつかないとマズいっしょ」って事でガッツリ漕ぎました。崩落現場をクリアしようやくチェックポイント2に着いたトコロでパンを頬張るU田さん発見(笑) コーラを飲みながらパンを食べているとU田さんが出発していきました。
こんな笑顔ですが、ガス欠寸前です(笑)
ココからはひたすら下って鴨川の折り返し地点に向かいます。ガレガレの林道手前で折り返してきたオフロードバイク仲間のイマイさんと遭遇、すれ違いざまにハイタッチ♪元気をもらいます!山を下りてからはハンドルバーに肘を置き前傾にしてTTバイクのようにガッツリ飛ばしました。追い風もあり30キロ以上の巡行で折り返し地点に13時30分に到着。ここまでチョクチョク一緒になったゼッケン13番のコサカイさんも到着しました。マーシャルさんの話だと、俺達より早く着いた人達はリタイヤしたとの事。コサカイさんに「イケるとこまで行きましょうよ」と煽り、見事復路の相棒をゲットしました(笑)
U田さんはここでハーフ完走してリタイヤ。ご苦労様でした♪
気持ちよく下った鴨川への坂道も引き返せば地獄。半分くらいは押しました(笑)
チェックポイント3に到着した頃、序盤で滑落した方が往路で到着してました。相当疲れている様子。リタイヤ手続きをしてました。まだまだ元気なコサカイさんと店長はマーシャルさんから情報収集を開始。「この先のコースはそんなに荒れてません。今年はチェックポイント4まで行けば完走ですよ♪」陽も傾きかけた頃に良い情報を仕入れた2人はテンションアゲアゲでチェックポイント4へと自転車を進める事にしました。
しっかり往路で通った崩落現場にブチ当たり、「嘘つき(# ゚Д゚)」 とボヤきながら、2人協力して自転車を上げて通過。
崩落現場乗り越え記念写真。こんなに走ってるのになんで笑顔なんですかねwww
辺りはすっかり陽も傾き西日がコースを塞ぎます。林道下りは、目を細めながらのライディングが続きました。まっ暗くなった頃に最後の山に入山。コマ図の目標物が全く見えなくなり、止まっては自転車を降りて道を探す、そんな作業を繰り返す事1時間あまり、山原さんから着信が入ります。「ヤバい、絶対怒ってる」。恐る恐る電話に出ましたが、とんでもなく山奥なので、切れてしまい一安心(笑) 更に急ぐ事にしました。広いヌタ場(踏み入れると15センチほど沈み込む)に出てまたコースをロスト。2人で道を探していると近くで「ブヒ、ブヒ~」と聞こえてきます。イノシシが近くにいるみたいでした。騒がず、ゆっくりとヌタ場を脱出。結局イノシシと遭遇することはありませんでしたが、コサカイさんの自転車にクマよけ?鈴がついていたのが良かったのかもしれません。川沿いの登山道に出てようやく山を脱出。山原さんに電話し、二人の現在地点と無事であることを伝え、チェックポイント4へ向かいました。10分ほど走ると明かりが見え、無事に到着。2人でガッツリ握手!!スマホをみたら19時でした。待たせていたマーシャルさんに「お待たせして申し訳ございません。」と深々と綺麗な土下座をした後、コサカイさんと記念撮影。
この先は通常使うコースが通行止めで舗装路を18kmほど行くだけです。ゴールの竹岡清藍荘へ向うつもりでいたら、マーシャルさんに「どうぞ、乗ってください」と言われ、まだまだ余力は残っていますが、これは山原さんが「最後まで諦めなかった俺達への最高の「お・も・て・な・し」なんだろうと思い、遠慮なく乗車させて頂き無事ゴールしました。
大浴場で泥を落とした後、皆で記念撮影。山原さん、そんなポーズしてるから翌日腰やるんですよ。ちゃんと鍛えてくださいm(__)m
あとがき
足元が不安定な急斜面でバランスを崩す選手を多く見かけました。自転車競技なので自転車を漕ぐのは当たり前ですが、「サーフェスを不安定にした体幹トレーニングはいろんなトコロで活きてくるんだなぁ」と実感しました。皆さん、人生日々鍛錬ですよ♪