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ブログ

執筆者の写真Tetsuya Hirasawa

皆様、ご無沙汰しております。コロナ騒ぎも一段落して、休会していた会員様も徐々に戻られ、また新規会員様や見学&体験のお客様も増えてきました。ありがたいことです。運動する機会が激減、身体の柔軟性が無くなり「自粛生活で「運動する」大切さを実感した」との声を多く聞きました。そう、運動は続ける事に意味があるのです。皆様の健康への意識が高まり、コロナ禍も悪い事ばかりでは無かったのですね。さて、身体の柔軟性と聴いて皆様は身体の何処を想像するでしょうか?実は背骨の柔軟性がもっとも重要なんです。今回はその背骨の可動域についてお話します。

脊柱は、可動域によって3つに名称が分かれています。

まずは骨が7個ある頸椎。首の脊柱です。側屈・伸展・屈曲・回旋の全域で良く曲がります。ここが固まり始めたら略終了だと思って下さい。

その下にあるのが12個骨がある胸椎。頸椎の次に動く脊柱です。ここには両側面に肋骨が付いていて、胸郭という肺を包む箱を形成しています。有酸素運動をせず、呼吸が浅くなってくると次第に固まり始めます。

その下が骨が5個ある腰椎。屈曲以外の動きは苦手です。動きが悪くなった胸椎の影響を受け易く、また力が加わり易いトコロでもある為に良くトラブルが出る箇所でもあります。

頸椎・胸椎・腰椎がそれぞれしっかりと可動域を持っていれば、上肢と上体が動き、呼吸も整って、健康でいられるという事、逆に動かなければ、肩こり、呼吸回数の増加、腰痛、狭窄症、椎間板ヘルニアなどなど、色々と不具合を生じる事になります。




⇧ ⇧ ⇧ 下に行くにしたがって可動域が狭くなっていくのがわかります。

まずはキャットカウで、脊柱を丸める(屈曲)、反る(伸展)を出来るようにしてから、各部を「胸椎だけを曲げる」「腰椎だけを曲げる」など、独立して動かすように練習してみてください。


頸椎以外を曲げてみる。

脊柱全てを曲げてみる。

腰椎だけを曲げてみる。

頸椎-胸椎を曲げてみる。


各々の可動域がしっかりと確保され、しかも制御できる。それが出来てはじめて機能的な身体と言えるのだと思います。アップスフィットネスクラブでは背骨が動きづらいクライアント様に脊柱1つ1つに刺激を与え、呼吸を動きに同調させるトレーニングをしていただきます。年齢によって差はありますが、早い方で1回、遅い方で2~3カ月で効果が出てきます。アナタの身体の大黒柱、背骨動いていますか?

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執筆者の写真Tetsuya Hirasawa

更新日:2020年4月17日

こんにちは。今回は久々に身体ネタです。パーソナルトレーニングジムなのにこっち方面のネタが出来ないほど、世間はコロナ騒ぎで大変な事になっており、もっと早くから手を打っておけば...と改めて選挙の大切さを痛感しております。さて、当ジムもコロナショックを直撃し、売上げだけでなく、店長の腰にまでダメージを与えましたw というお恥ずかしいお話をしたいと思います。

事の発端は、コロナ対策の為に「心肺機能を更に高めよう!」とした事から始ります。自宅から7kmの距離をスクーター通勤から自転車通勤に変更しました。最初の3日間は「もう止めたい」と思ってましたが、だんだんと慣れてきて2週間経つ頃にはスクーターより早く来れるようになり、「自転車最高~♪」なんて喜んでました。自転車を漕ぐことで大腿四頭筋はいつも疲れるようになりました。「うんうん、大腿四頭筋君頑張っているから仕方ないな」と軽く思っていました。ある日、バックスクワットというトレーニングをしていたところ、腰に違和感が...「今日は止めとこう」と帰りました。次の日からも違和感は残り、腰回りのストレッチをしても効果無し。もしや、と大腿四頭筋をストレッチしてみたら、とんでもなく縮んで(当社比で長さが2/3程度)いました。大腿四頭筋の一つ大腿直筋が縮むと腰痛の原因、「反り腰」になります。反り腰になると背部の筋肉が縮んで疲労は溜まりに溜まっていくのです。骨盤に着いてるのが大腿直筋です。


ガチガチだったのでゆっくりと3日間かけてストレッチしました。すると腰の違和感が少しづつ取れていきました。が、右の腰の違和感は多少残ったままでした。そこで会員様が入会時にやっている姿勢撮影をしてみました。すると驚愕の結果が...


おかしいので撮影したんですが、見事に傾いてますね(笑) そしてまだまだ反り腰は治ってません。

今回はストレッチや筋膜にアプローチせずに修正していきました。

先ずは右へ傾いている原因をトレーニングで排除していきます。

広背筋という筋肉に刺激を入れていきます。種目は...


腕を水平まで持って行き...


下ろします。自宅でやるときはゴムチューブでもOKです。10回×3セットしました。

この広背筋に刺激を入れる事で深層の傾きに関係している筋肉が自然と緩んでいきます。

お次は、右の腸腰筋(腿を上げ、腰椎を前屈する筋肉)に刺激を与えます。


両手で赤矢印方向に圧を加えながら、青矢印方向に力を入れ腿を上げていきます。


ここまで腿を上げて終了。10回×3セットしました。

お次は大腿四頭筋の逆の動きをする筋肉ハムストリングスに刺激を入れ、大腿直筋の緊張を取っていきます。


片脚を伸ばし、もう片脚は上げ、お尻も床から浮かせます。


伸ばした脚を曲げて終了。左右10回×3セットしました。

さて、姿勢を見て行きましょう♪


反り腰と右への傾きも修正されています。ヤラセじゃありません(笑)

右腰の違和感も無くなっていました。大成功ですね。このトレーニングを続けていけば身体のバランスは整っていくと思います。

今回はトレーニングだけでも修正できるという事をお伝えしたくてやってみました。勿論ストレッチや筋膜へのアプローチを加えた方が良い場合もあります。これはあくまでも一例。皆さんの身体の傾きや、不調がこのトレーニングで解消できるとは限りません。

それでは、体調に気を付けて、身体を動かし免疫力を上げていきましょう。


追伸:コロナなんかに負けないもん!!




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執筆者の写真Tetsuya Hirasawa

更新日:2020年3月15日

市川のジムから始まり全国のジムで感染者が出てから、厚生労働省、マスコミ、世間からのジム叩きが加速しました。中には「運動すると免疫力が落ちるから行かない」と言いだす人達も現れました。健康になりに行くジムが果たしてそんなに危ない施設なのでしょうか?今回は、色々と免疫力と運動についての資料を読みあさり、まとめてみました。どちらも有名な大学の研究/実験結果のお話です。


実験1

対象者:ジムの新規入会者中高年女性73名

期間:1年間

実験方法:運動頻度を「低頻度」「中頻度」「高頻度」に分け、唾液免疫成分と※上気道感染症の罹患回数を測定した。

結果

「中頻度」群は唾液免疫成分の有意の増加を示した。

「高頻度」群は唾液免疫成分の濃度は低下し、1年間の上気道感染症の罹患回数がもっとも多かった。

※上気道感染症:普通の風邪の場合、ウイルスが侵入したとしても上気道止まりとなる。重い肺炎の症状が出る人は上気道にとどまらず下気道にもウイルスの侵入を許したという事。




実験2 「脱水と筋損傷が好中球機能に及ぼす影響」

対象者:大学女子サッカー選手18名

期間:8月の練習試合前後

実験方法:血漿中の脱水の程度により軽度脱水群と高度脱水群に分け、試合前後の※1筋逸脱酵素値及び※2好中球機能の変化を比較した。

結果

両群ともに筋逸脱酵素値及び好中球数が有意に増加していた。しかし高度脱水群のみで※3貪食能が低下していた。

※1筋逸脱酵素値:本来筋肉の細胞内で働いている酵素が何らかの理由で血液中に流出したものの値

※2好中球:免疫系を担当している血液中の「白血球」と呼ばれる細胞の中の1つ

※3貪食能:侵入してきた細菌と死んだ細胞を処理できる能力


まとめてみましょう♪♪

実験1での頻度とは強度とも言えそうです。強度はRPE主観的運動強度で大体確認する事ができます。


軽頻度=「楽に感じる」まで

中頻度=「きつい」まで

高頻度=それ以上という事になりますね。

簡単に言えば、「ややきつい」「きつい」くらいで止めておけば免疫力はアップして風邪もひかなくなるという事です。そして注目して欲しいのは、「高頻度」群は唾液免疫成分の濃度は低下するものの、上気道感染症で済んでいて下気道までウイルスが侵入する「肺炎」には至っていないという事です。


実験2は筋損傷により筋逸脱酵素値が上がるのは予想できます。軽度脱水群も高度脱水群も好中球数が有意に増加していますので、適度に水分を摂取していれば貪食能は維持され、免疫力も上がるとも言えます。

実験1と2を簡単にまとめると、そこそこ頑張ってトレーニングしていれば、免疫力はアップし、こまめに水分を取っていれば、多少きついトレーニングしても免疫力は維持かアップするという事になります。「のどが渇いた」と感じたらもう軽い脱水症状だと言われています。とりあえず、水分補給は喉についたウイルスや細菌を押し流すという意味もありますし、どんな強度のトレーニングをするにせよ水分はこまめに取っていた方が無難です。さあジムに行き、免疫力アップしましょう!!

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